容疑者xの献身 あらすじ ネタバレ

花岡靖子（松雪泰子）は娘・美里（金澤美穂）とアパートで二人で暮らしていました。

そのアパートへ靖子の元夫、富樫慎二（長塚圭史）が彼女の居所を突き止め訪ねてきました。

何とかお引取り願おうとした花岡でしたが、どこに引っ越しても疫病神のように現れ、暴力を振るう富樫を靖子と美里は大喧嘩の末、殺してしまいました。

当たり前のことながら、動転する花岡。今後の成り行きを想像し呆然とする母子に救いの手を差し伸べたのは、隣人の天才数学者・石神（堤　真一）でした。

彼は、今はしがない高校教師ですが、
かつて、湯川と同じ大学で学び（学部は別ね）、
あの湯川をして、「天才と言ったら彼しかいない」と言わしめるほどの逸材でした。

彼は自らの論理的思考によって二人に指示を出します。

「事件の隠蔽を手伝う。任せて欲しい」
と言い出します。

今の生活を守りたい（またしても富樫のせいでぶち壊されたくない）花岡は、
石神に一任します。


そして3月11日、旧江戸川で死体が発見される。

警察は遺体を富樫と断定、花岡母子のアリバイを聞いて目をつけるが、捜査が進むにつれ、あと1歩といったところでことごとくズレが生ずることに気づく。


困り果てた草薙刑事（北村一輝）は、友人の天才物理学者、湯川（福山雅治）に相談を持ちかける。

すると、驚いたことに石神と湯川は大学時代の友人だった。

彼は当初この事件に傍観を通していたが、やがて石神が犯行に絡んでいることを知り、独自に解明に乗り出していく。

「石神＝ストーカー。こいつが富樫を殺した。」
これで一件落着・・・かと思いきや、
土壇場で、石神に対して湯川が推理を披露。
このトリックは、３つあります

富樫と思わせるための別人（ホームレス）を、石神自身が殺したこと

この「別の殺人」により、富樫が殺された日付は
一日ずれ、
そのため、花岡親子はアリバイを作ることが出来たこと


石神が自首することで、花岡親子はこれから先も、普通に暮らしていけること

です。


これが、石神の「献身」なのでした。

しかし、「真犯人」は野放しです。
この葛藤を破ったのは、花岡本人でした。

湯川から、この推理を聞かされた花岡は、
「それではいけない！」
と、石神の前で泣くのでした。
こうなってしまっては、天才・石神とて万事休す。
原作では、石神もくず折れ、湯川が慰める（？）場面で終わり、
映画では、「どうして？どうして・・・！」と泣き叫ぶ石神のあと、
川を捜索する場面が最後に出て、
ああ、これで真相が明らかになる

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